カムダス☆ドロリス

エッセイといふものに憧れたオタクの成れの果て

イケメンはいいぞ

私は超絶メンクイでイケメン大好きである。
恐らく女性の大半はそうであろう。
ただし、どういう顔面をイケメンだと思うがは人によるし、人を顔で判断するのは良くないことではある。

私は高校生くらいの時から日曜朝のヒーローものが好きになった。戦隊と仮面ライダー、若手イケメン俳優の登竜門である。
初めて俳優そのものにハマったのは仮面ライダーディケイドで小野寺ユウスケ役を演じた村井良大くんであった。
ディケイドでは、キャラクター的には海東が好きだったのだが、ユウスケの顔面がとにかく好きだった。
当時のあの黒髪、太めの眉、意思の強そうな瞳、それが笑うとなくなる所、やや小柄、だが身体は仕上がっており、延々と見ていられた。
もちろんブログなどで垣間見られる人間性も好きだったのだが、とにかく顔が好きでたまらなかった。
部屋にはA4サイズのカレンダーを貼り、携帯の待ち受けはヒーロー雑誌を写メで撮影したものを設定し、写真集まで買った。

そこまでしたのは村井くんだけだが、その後も私はイケメンに心惹かれていた。

ニチアサヒーローはハマったのが少々遅かったので、過去に遡って見ていた。
ファンブックや雑誌を買い、グラビアをずっと見ていた。
キャラクター補正もあるが、どうやら私は黒髪で眉毛が太めなのが好みらしかった。
仮面ライダー鎧武の主人公なんかもタイプだった。

現実世界ではそうそうそんなハイレベルなイケメンは存在しない。いたとしてもそれは雰囲気でそう見せてるだけで、よく見たらそうでもなかったりする。
本物のイケメンを私は探し求めていた。

年を重ねるにつれ、男性の顔がどうのこうのと言ってられなくなり、やはり性格や甲斐性が大切なのだと思うようになってきた。というか、そうじゃなければいけないのだ。私とて美女ではないのだから。レベルというものがある。

しかし。

性格や甲斐性を見ようとしても、どうしたって見た目を重視してしまう自分に気付いた。
いくら性格がよくても、いくらお金持ちでも、やっぱりイケメンがいいのだ。
逆に言えば、しょうもない男でも顔がよければ惹かれてしまうのである。困ったものだ。

もうこの際現実はどうでもいい。
テレビを点ければイケメンがいる。本屋に行けばイケメンがいる。それでいいじゃないか。
イケメンの美しい顔面がこの目に映り、脳に伝わる。ああ、なんて美しい顔だ。とても素敵だ。幸せだ。
それでいいじゃないか。

私はただのメンクイで、イケメンが大好きなのである。
そんな自分を認めると、イケメンはよりイケメンに見え、幸せは倍増する。
すべての女性におすすめしたい。イケメン好きな自分を認めよ、と。