カムダス☆ドロリス

エッセイといふものに憧れたオタクの成れの果て

モテたのでダーツ

LINE友達が恋人にランクアップしたのでラウン●ワンに行くことになりました。お相手がゲーム好きだったので。
彼がドハマりしてるアケゲーが置いてあるのがラ●ワンだったのでラウ●ンに行くことになったのですが、そういう施設といえばあれじゃん。
ダーツじゃん。
わたモテの喪151で、もこっちとゆりちゃんが卓球の練習をしにア●レシオへ行きましたが、似たようなものは大体あるはず。
そう、ダーツも。
というわけで私は到着前から「ダーツやろうぜ!ダーツ!やったことある?ダーツやりたい!」と騒ぎ倒しておりました。

着いてからは少し落ち着いて、クレーンゲームをやったりアケゲーを見たり(まだやらない)してたのですが「そろそろダーツやりに行こう」と切り出し、ダーツコーナーへ。

とにかくダーツができればいいのでフリータイムにもせず、ドリンクもフードも頼まずとにかく投げることに。

エリアに一歩足を踏み入れるとそこは地下のバーの一角のごときオシャンな空間。
ド初心者&カップルということで、一人でやってる人やガチの人の邪魔にならないようにということで一番奥にしてもらった。

わたし「0点目指すやつじゃないんけ?(知識すらわたモテしかない)」
相方「そういうのもあるけど…」

あるけど最初は普通に加点していくゲームをやることに。

わたし「最初は相方がやってくれ。経験者なんだろ?お手本見せてくれんと」
相方「いや経験者っても大昔にちょっとやっただけだよ」
わたし「出たよ。そういう奴音ゲとかカラオケとかで必ずおるんよ。そういう奴に限って」

そんなん言ってる間に相方立ち位置にスタンバイ。
その時点でいかにも経験者(かなりの)といった具合の立ち方、体の角度、視線、矢の持ち方etc
あ……コイツあかんやつや。
そういや来る道中、ずっと運動してたし高校時代チャリで峠超えて登校してたとも言ってたな……。

相方の投擲。
それは綺麗なアーチを描き、真ん中に近い部分に綺麗に刺さっていったのである。
なんやコイツ……?オタクのくせに……(失礼)
しかもそこそこ背あるし立ち方が綺麗だからやたらカッコ良く見えるし、これはやっちまった色々と。

ともかく私の番である。
相方の「初めてならもっと前出て投げていーよw」という煽りを受け本来の立ち位置よりやや前でスタンバイ。
スポーツなどはてんでダメだがパワーならちょっと自信がある。喪151でゆりちゃを思い出し「死ね!ザコモンスター!」と心の中で叫びながら思いっきり投げる。
三本中一本はでか目の「ドン」という音とともに刺さったが、あとの二本は板に直撃して辺りに飛散した。

相方「うん、あのさ……」

完全にドン引きの顔である。

相方「もっと半身で立つら(静岡訛り)」
わたし「半身???からあげか???(地元ネタ)」
相方「矢はこうやって人差し指と親指でつまむら」
わたし「????」

ここで相方、私の手に自分の手を重ねて持ち方を体で教えるスタイル。
半身とはいえ、別ブースでやってるガチ勢から見れば神聖なるダーツ場でイチャついてるように見えたことだろう。

相方「お箸みたいにさ」
わたし「お箸……」
相方「で、ちょっと上の方を狙って、軌道を読みながら、山なりになるように軽ーく投げればいいら」
わたし「そんなスポ魂漫画みたいなこといわれても」
相方「だからこうしてさ……」

相方、私の後ろに重なり体で教えるスタイル。
奥のおトイレや非常階段あたりにいる従業員にも、うわぁ、あのお客様密でいやがる……と思われそうなレベルである。

相方の投擲を見てれば理屈はわかる。体幹をどうするかとか、投げる際の手にかける力具合とか、見る軌道とか、言いたいことはわかるのだ。
だがそれが実践できる人ばかりではないからこそ、世の中成り立ってるというものだ。

私は半身になりつつ、立ち位置よりさらに前に立ち、「全集中!」と心の中で叫び、投擲。
矢はややアーチを描くものの途中でブレ出し、またぶつかって落ちる。三発中一回くらいは刺さる。
ファーストゲームはそんな感じだった。

何回かやるうちに私も的に刺さるようになってきた。感覚は一向に掴めずほぼ100%まぐれで刺さっていた。

その間に相方は「うーん、209点か」などと呟きだし、わざとちょっと外した場所に投げるような余裕を見せ始めた。それがわかったので私は黙ってたのだが自分から「接戦になるようにわざと外してやったんだよww」とクソイキりをかましてきた。
私はダーツを手に立ち上がり相方を指し「本気を出さなかった事……後悔するぜ!」と、ガチ勢にも聞こえるほどの声量で言い放ち投擲に向かった。

まるで祈祷師が龍神の降臨をする際のようなポーズと表情をしたあと、渾身の力で投げた矢は全て50の所に刺さった。

相方「やるやん」
わたし「だから言ったろう、貴様の本気を見せてみろッ!」
相方「うん(冷静)」

その後も接戦は続いた。相方がガチのミスをして点差が大きく開くこともあったが、私の疲労がピークに達し全て外れるという事態もあり僅差で相方が勝利した。

この時点で筋肉痛を確信したので私は少し休憩することにした。
相方はまだまだ体力有り余ってるようで、二人プレイを一人でやって楽しんでた。
相変わらず綺麗な立ち方。
上手く刺さった時のガッツポーズといい、外れた時のアッチャーみたいなポーズといい、どう考えても「大昔にちょっとやっただけ」ではないだろう……。リア充感が半端ない。

結局その途中までやった二人プレイの点数高い方に私が入り、またやった。その時はさすがに、形式上私が勝ったことになった。

そのあとわたモテでやってた0点目指すやつもやった。
もこっちが言った通り、丁度0にならないとか運ゲーなのである。
相方すら早々にバーストして崩れ落ちていた。

一時間ほど楽しみ、疲労困憊お腹激減りで終了。最後まで私は矢を明後日の方向に弾き飛ばし、相方はポテンシャルを発揮していた。

終わり際。

わたし「おトイレ行ってくるわね」
相方「じゃ精算しとくね。おトイレそこやで」
わたし「知っとるぅぅw」

ダーツが散々だったのでそんなところでイキる私。

いやーでも楽しかった。
ダーツ楽しいよダーツ。
今度は一人でクールに行きたいと思います。